そこでシンが女性恐怖症だと
聞かされていたことを思い出し、

[ごめんなさい…]

謝ってみたものの、
苦しそうなシン。

もう一度背中にそっと手を触れて
ゆっくりさする。

[大丈夫だから...こわくないよ]

震えて声にならない声で抵抗するシンを
気づくとあたしは抱きしめていた。

どうしてそうしたのかは
自分でもわからない。

だけど、気づいたら
そうしていた。

抱きしめながらシンの背中をさすった。