パラパラ………

私がさす赤い傘に雨がぶつかり、


その音が私の耳に心地よく届く。



上をみれば

真っ黒い空をよどんだ雲が包みくすんでいる。





このきらびやかな街とはまるで不釣り合いだ。



でも私は

いつもよりひとけがすくないこの感じが落ち着く。




ひたすら綺麗な店にかこまれた道を真っ直ぐすすんでいく。









……あの時もこうして歩いてた。




寂しくて寂しくてしょうがなかった私…。



自分自身何を求めてるのかわからなかったけど、


雨の日が大好きで


夜の街も大好きで




ただ歩いていた。