「傘持ってねぇ……。」
まぁ家まで近いしいいか……
そう思ったが階段の一番上に
真っ黒の傘が置き忘れてあった。
「これ使うか。」
そもそも置き忘れた傘なんてわからないけど。
傘をさし、
もはや毎日のように通ってるこの道。
毎日ひたすらド派手なところを
ふらふらして、
女つかまえて……
てきとーに遊んで……
このまま死ぬまで続けてくのか?
俺(笑)
まー……
そっちの方が楽しいってわけよ
22もなって夢もない。
中卒で自由に遊んだ俺は今更まともになれない。
ベースはたまたま弾けたから続けてるだけ
…………バンドファンに怒られるな(笑)
そんなことをなんとなーく考えてたら
キラキラした街並みに入る手前で
ドンっ
何かにあたった。