ベッドからずり落ちた私は、ゆっくりとした動作で起き上がり

「…お…おはよう…」

ひとり口を開いた。

 辺りには誰もいなくて、ただうっすらとテレビの音が聞えるだけだ

 私は、まだ感覚のハッキリしてない手で目を擦り、ケータイを開く

『7時57分』

━━━57分とは。

「……ち、遅刻じゃーっ!」