文化祭&体育祭当日……

「オレの時代が来たーーーーーーーーー!!!!!」
一人、目立ち、叫んでいる人がいる
「朝からうるせーっだよ」
優大が機嫌悪そうに言った
錐の朝からのハイテンションにはついていけない
フェスタ当日に長縄の朝練なんて嫌だ
部活がない分、寝ていたかったのが本音だ。
「見てろよ、お前らー!オレがリレーで、最初から最後まで、一番で走り続けてやる!!」
「いや、無理だから。「リレー」ってのは、バトン渡してくやつだから」
ナルの速答のツッコミが入った
錐はツッコまれると何も言えなくなるタイプ。
「玲那は錐のこと、見ないもんねー☆今近くにいる、ゆうだ……」
「あああああああああーーーーーーーーーーーー!!!!言うなーーー!!!!!」
ナル、余計なことを言って、私を叫ばせるな……(泣)
「でも、見るのことは変わりないでしょう?」
「うぅ………」
まぁ、そうだけど…。
錐のほうが早いと思うけど、優大のほうを見るのが楽しみなのだ。
あと、錐はアンカーだから最後にゆっくり見れるし、それにアンカー組には、流矢がいるから、あまり見たくない…。
「ハァァー…、優大か…」
ため息と共に、「優大」という、キーワードが出てしまった
「おい、呼んだか?」
優大が後ろから言った
「えッ!?あ、あの……」
きっと、顔、赤いです
こういうときは、ツンを出さなくては!
私の中にある、ツンモードのスイッチが押された
「は?別になんでもないけど?」
「何言ってんの?お前、呼んだじゃん!」
「気のせいじゃないんですか~?バカ」
「はぁぁぁぁ??お前よりバカじゃねーよ!!」
「私の知力、なめんなよ?」
「相変わらず、ラブラブでいいですね♪」
錐が優大の肩の上に、顔をのせて言った
「「誰がこんなやつと!!!」」
「わー!ハモッタ~!!!」
くそッ!また、ハモッテしまった…
正直、嬉しいんだが、この性格だから、表に出すわけにはいけない。
優大がいないところでは、ニヤニヤ全開ってことは秘密で。