「あんたのために何人…死のうが…未来永劫…あんたは冥府神。それは変わらない。その罪を背負い、永遠にこの冥界を総べていく。その罪の重さに耐え切れないのなら、その罪の半分…俺が背負う」




「知弥…!?」



「・・・」



速水さんの持っていた大鎌が俺に振り下ろされた。



しかし、俺を斬らず、空を切った鎌の切っ先は、石畳に深く突き刺さった。




「誰かに…裁かれたくて…こんなコトをしたが、誰も神は裁けないか…」



「こうして妖のキモチを汲み取ってくれた冥府神様には感謝する…」



「俺は己を滅する為に利用しただけだ…」


「妖たちはそうは思っていない…」