「あんたの力は強大過ぎる…俺には倒せないかもしれないし、裁くコトもできないかもしれない」



「知…弥お前!?俺の心を…?」


「…心神の力も俺は複写している…神であるあんたがあっさりと心を読まれるなんて隙だらけ、だな」



「・・・」



「あの時…封じたと思っていた女は完全に封じるコトができず…あんたの天狗の力を封じた指輪に逃げ込んだ。…あの時の俺は『討魔師』として半人前だった…呪いの指輪を作り出した責任は俺にも半分ある。天上神様たちのご所望で、あんたの天狗の力を俺は封じるが…あんたは冥府神としてこれからも生きてもらう!!」



「・・・お前の花奏を奪った俺が憎いだろ?」



速水さんは花奏を抱いていない。


ハッキリと時神の力が…冥界での二人の生活を脳裏に映し出す。



「あんたは亜希緒さんに嫌われる為に…花奏に恋人の振りを頼んだ。そうだろ?自分が逝っても…亜希緒さんが未練を残さない為に…」