俺の花奏を抱き締めたと言うのか??



「もう、終わりか?知弥」



俺に近づき、紅の髪を掴み上げた。


髪を根こそぎ、引き抜かれるような激しい痛みが走る。そして、そのまま石畳に投げ飛ばれた。



俺に向かって止めを刺すように、大鎌を振り下ろして来た。


俺は咄嗟に瞬間移動で交わし、体勢を立て直す。


「!?」



俺の心の中に入り込む声。



(知弥には俺が倒せないか?俺は誰からも裁いてもらえないのか?)



この声は速水さんの心の声。


心神の力が速水さんの本心を読み取っていく。