「俺は冥府の神だ」



「冥府の神?死神か?」


「死神か・・・そうとも言うな…俺の探してる女とお前の探す女は一緒だろ?」



「・・・」



「俺には彼女を封じるコトはできない。頼む俺の代わりに彼女を封印してくれ!」


死神が俺に頼みゴトだと…



そんな馬鹿なコトあるか!!



「俺が彼女の命を奪った…永遠にこの罪は背負っていくつもりだが、あの世に逝けず彷徨い続ける…彼女が不憫でならない…」



「わかった…承知した」



もともと、頼まれた仕事。



俺は幽霊を探し出し、封印した。


怨霊化した手ごわい幽霊であったが、最後は穏やかにこの世に未練を残さず姿を消した。