「康人は?」


「俺は…比呂と一緒にこの世界を護る…」


「なら、俺に二人の血をくれ!俺は冥府神から天狗神の力を封じ、冥府神だけをこの世界に連れて帰る!」



「知弥…」


「それが康人…お前の望み…だろ?」


俺と康人は見つめ合った。



「本当にお前は強い…お前の方が時神に相応しい…」


「…」


「俺は知弥の強さに憧れていた…」


「そんな言葉は要らない…俺に血を差し出せ…康人」


「しかし…」


「俺たち…お邪魔みたいだな…」


智成様と安達社長は病室を出てしまった。