「二年間、俺がどんな気持ちだったか分かるか?」


その時彼が見せたのは、




「……………土方…」

切ない、表情。




「もう、会えないかと思った」



まるで小野寺の体温を確かめるかのように、
そこにいるのを確かめるかのように、

抱きしめる。





「もうお前、どこにも行かないよな………?」










――――――なんで。






『姫、あんた、ちゃんとこの時代に帰ってくるんだよね……?』














どうして二人して、同じ表情をするんだよ?







「姫」

土方の凜としたハスキーボイスが耳に触れる。



「俺はお前がいないと駄目なんだよ……」