「あの…」

再び漫才を繰り広げている2人に小野寺は話しかけた。



「なんだ?」




「用がないなら僕は行きたいのだが」





「どこにだ」



「どこにって……」




言い掛けて




止まった。







僕は、どこに行くんだ…?



この分けの分からない夢が覚めるまでどこにいればいいのだろうか。


考えても見なかったが、確かにそれは大きな問題だ。




というか。







どうしてこの人は、


「そのことを知っている…?」