そんな五年生も終わり、六年生になった。




 仲の良かった友達と離れ、一人きり。




 寂しくなんてなかった。




 だって・・・誰かと居ても所詮、表向きの付き合いだけだから。




 だったら一人の方がましだ。




 運がいいのか悪いのか、チサとは同じクラスだった。




 ただ、彼女にももう、友達がいた。




 ああ、やっぱり私はひとりなんだね。




 「は~い、じゃあ、学級委員決めたいと思いまーす」




 また学級委員か。




 そうなんでしょ、あなたもそうなんでしょ。




 学級委員ばっかり責めるんでしょ。




 学級委員に何もかもやらせるんでしょ。




 皆だってそうだ。卑怯だ。




 誰かがやってくれると思ってる。




 自分には関係ないって思ってる。




 最低だ。