「紗姫は?」


「順調、このまま1年
何事もなく過ぎるかな」



直接見なくても
電話越しから
にやける紗姫が
簡単に想像できた

親友の幸せは単純に
私も嬉しい


「結婚式には呼んでね!
私歌うから(笑) 」

冗談で言ったはずの
言葉は紗姫の

「呼ぶに決まってんじゃん
夏音歌上手いから
楽しみ~」


とゆう言葉によって
打ち消された



本気なのかい

紗姫が完璧に
主導権を握ってる姿には
なぜかとても
説得力があった

きっと結婚しても
幸せな家庭が
作られるだろう



「じゃあ、切るね
ごめんね突然」


「夏音の突然には
慣れてるって
ばいばい」


紗姫の明るい声で
私は電話を切った