「うおいっっ!!白旗ぁぁぁあああああ!!!!」
『!?何!!?』
翌日。
学校に登校するとクラスの厳ついやつに叫ばれた。
「おおおお、おまえ!あのcolor'sの幹部達と話したって本当かっ!!?」
『何て?』
「だ、か、ら!!color'sだって!!」
『は?からーず?』
頭おかしくなったんじゃないの、こいつら。
私を囲む男2、3人とそれを遠巻きに見るその他。
からーずって、
color's?
なんだその名称。
でも、色なら心当たりがありすぎる。
昨日の、あいつら。
「しーちゃーんっ!!」
「「「!!!!!」」」
『あ、きーちゃん』
教室の扉をガタンッと開けて入ってきたのは黄色の小動物。
あれから数時間ずっと7人で話をしていて呼び方も固定した。
ガバァッと抱きつかれてよしよしと背中を撫でる。
「しーちゃんおはよぉ」
『おはよー、どーかしたの?わざわざ2年のクラスに』
実は、そう。
きーちゃんはこんな身なりで年上、3年だった。
私から離れるとニコニコ笑いながら私の手を掴む。
「僕ねっ、しーちゃんと遊びたいっ!」
『いやいや、今学校来たばっかですけど?』
疲れて自分の席に座る。
あー、ためだ。やっぱり朝はねむいよ。
いつの間にかクラス全員が私ときーちゃんを遠巻きに見てる。
ってか、あぁ。
また浮くのか、私。
「しーちゃん、眠いの?」
『いえす』
「じゃー隣で見ててあげるねー」
『いやいや、教室戻ろうか』
「んー、わかったぁ。じゃあまた来るねぇ」
そういってパタパタと走り去っていくきーちゃん。
クラスからは安堵のため息がされた様な気配がした。
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