ある日の帰り。


「起立、礼、さようならー」

「さようならー」


いつも通り挨拶をした私が荷物をまとめていると、海斗が私の方へ歩いてきました。


「光ー、今日は俺、掃除当番なんだ」

「あ、そなの?じゃあ待ってるから早くねー」

「おぅ」


海斗の用事はそれだけだったようで、素早く会話を切り上げると掃除道具の入ったロッカーへと歩いていきました。

私も、掃除の邪魔になるといけないので、荷物を抱えて廊下に出ていきます。

すると、