海斗も、私と同じく小説を書いています。
お互いにどんな小説を書くか話しあったりすることも。
という訳でその日は、教室で小説の話をしていました。
「海斗ー!!聞いて聞いてっ」
「……ん?なに?」
「あのねっ!!昨日書き始めた小説に、読者さん来たの!!」
「……で?」
「しかもねっ、感想まで書いてくれたんだよ?」
「……ふぅん。で?」
「へ!?…お、終わり……?」
「…あのさ。小説って言っても、どうせお前の書く小説って現実味のない話だろ?」
「ぅぐっ」
海斗、毒舌を発揮。
光はその言葉に心をえぐられつつも、
「い、いいの!!ファンタジーなんだから多少は仕方ないの!!」
……と反論すると。
「だからって、ファンタジーって言葉に頼って現実では有り得ない事書いたって面白くない」
「ぐほっ!!」
クリティカルヒットな発言来た!!
「まず、小説を読んで読者に臨場感とか一体感を感じさせるのが大切なんだよ。お前できてる?」
「……ゔー」
光、たじたじ。
しかし海斗、そんな光を気にした風もなく真顔で説教。
光も、仕方なく聞いていたが……
「……ぅわぁあああああん!!」
「あ、逃げた」
あまりの毒舌に、最終的には逃亡を計りました。
(捕まったけど)
海斗>>>|越えられない壁|>>>>>>光
二人の関係は、こんな感じ。