「助けるって何を?」 美夏は首を傾げる。 肩より上のショートボブは、彼女のもちまえの明るさを引き立てていてとても似合っている。 「美夏ちん、神木くんと話せたっけ?」 「神木ー?席離れてるし普段は話さないけど」 あんたのが隣なんだから話すでしょ!と、バシッとうちの背中をたたいた美夏。 「…でもなぁ」 うちは究極の人見知りだった。