「うん、もう少し待たせちゃうかも」
うちは胡桃に、そんな曖昧な返事を返した。
いつになるか分からないというようなニュアンスを込めてしまった。
本当、最悪。
それでも胡桃は
「全然いいよ~!むしろありがたいよっ、感謝感謝♪」
なんて言って、笑いながら落書きを進めた。
うちも自分が落書きしてるプリに目線を落とした。
――なんだか、胡桃はすごくかわいくて幸せそう。
それに比べて、うちは目が笑ってないね。
こんなのじゃ心友なんて書けない。
結局、日付と名前だけをそのプリには書いた。
他になにも書けなかった。
別のプリの落書きをしようと思って画像を変えた。
あ。
これはうちも、ちゃんと笑えてる。