「ありがとー!さすが杏里♪大好きぃっ!!」


しぶしぶ了解したうち。

胡桃にはいろいろと恩がある。

だから少しでも役に立とうと思ったのだ。





でも、これが全ての始まりだった。


この些細な出来事が

うちの高校生活を左右する
大きな存在になるなんて、


考えもしなかった。






辛くて、苦しくて、


さくらいろの恋のはじまりだった。