~プロローグ~



あの時
貴方と共に同じ道を歩んでいたら私の事少しは見てくれていた?

幼い時から旅立つ日までずっと隣に居たのに…
まるで眼中にない私

貴方に見てもらうため剣術…拳術…毎日頑張ったけれど


あの時
貴方が「一緒に行こう」
その一言を言ってくれていたら私は今一人じゃなかったのに

存在 本名 涙
を隠す必要なんてなかったのかな


でも
私は生まれ変わりたい
全てを隠して

けれど
気づいてくれるかも…ていう期待をするのは何故?

この気持ちは何?


今でも私は貴方の事が…

貴方にとって私は何か…


私はただ貴方のそばで共に笑いたかった