彼の視線は私の首すじに…。


あっ!!!



「えっと、……これは……」

「………んだよっ。そーいうことかよ」

「え?」

「悪かったな、無理やり付き合わせて」

「はっ?」




彼はスッと立ち上がった。



えっ!? 何!??

どうしてこうなるの!?




「け、慧くん!!」

「もう、いいって」

「良くないよ!!」

「今さら、いいワケなんて聞きたくねぇよ」

「これは違うの!!」

「違うって何が?キスマーク付いてんじゃん」

「だから、無理やり付けられたんだってば!!」

「どうだか」

「し、信じてくれないの?」

「じゃあ、何で昨日…電話に出なかったんだよ」

「それは……」

「俺が信じてねぇんじゃなくて、お前が俺を信用してねぇんだろ?」

「え?」

「だから、俺に言えなかったんだろ」

「………」

「疾しいと思ってねぇんなら、正直に言えたハズだ」

「………」