「はい」
「お邪魔しまぁ~す」
「っ!?ゆず!!どうしたの?」
「………」
「ちょっと!!」
ゆずは勝手に部屋へ。
ゆずを追いかけ、自分の部屋に戻る。
「絢、頼みがある!!」
「へ?」
「王子に電話して」
「はっ!?」
「お願い!!」
「やだよ」
「誰のお陰で赤点免れたと思ってんの?」
「脅す気?」
「脅しじゃ無くて、お礼をしてよ」
「ゆずまで私に命令するの?」
「命令じゃ無くて、お願い!!」
「………」
ゆずが正座で両手を合わせ拝んでる。
ゆずにはいつも勉強を見て貰ってて、
お陰で、夏休みの補習は免れた。
う゛っ……どうしよう……。