運よく、彼の教室とは校舎が違う。


彼やユウくんは“特待生”として入学している。

スポーツや勉強が出来る人は“A・B”の2クラス。


そして、私たちのように一般で入学した生徒は“C~F”の4クラス。



渡り廊下を挟んで校舎が離れている。




…………だから、私が彼に会いに行かない限り、ほとんど会う事は無い。





これって、良いのか悪いのか。




まだ彼のこと忘れられない今、

姿を見たら……また、思い出しそうで。


だけど……それでも………。



彼が私のことを嫌いになっても、

私が彼を好きでいるのは…

勝手なんじゃないかな?


遠くから………

ほんの少しだけ……

 見るだけなら。



そう思ってしまう……自分がいる。