このお守りのせいなの?。

それにしても確かに、いつも沢口さんみたいになれたらなんて思ってたけど…。

本当になってしまってはもはや冗談事ではない。

それに、私が沢口さんの身体になっているということは、今頃、私の本当の身体はどうしてるんだろう?。

一瞬、救急車で運ばれる自分を想像してぞっとした。

思い切り首を振る。

いくら何でもそれはないよね…。

自分の家だと、いつも母が早めに起こしてくれてるけど、何の音もしなくて、沢口さんの家はすごく静かだ。

部屋の時計を確認するとまだ、登校するには早い。

だけど、何はともあれこのままではどうにもならない。

状況を確認するには学校に行くのが一番かもしれない。

そう考えた私はハンガーに掛けてある制服に着替え、恐る恐る下に降りていく。

あれ?。

妙な事に人の気配がない。

降りた後、台所と思われる場所に行くが誰もいなくて、代わりに私の、いや、沢口さんの食事の用意がしてあった。

そのそばには一枚のメモ書き。

【先に行きます。ごはん用意してあるので食べてから出て下さい】