部屋に入るとそのまま、ベットに倒れこむ。
いつもなら、制服にシワが出来るとか、そんな事気にするけど今は気にしない。

そんな心の余裕、ない。
横を見たら、私が作った人形。

編物、縫い物はそれなりに得意でたまにこんな物を作ったりする。
制服を着た男の子の人形。

それはストラップにつけられるように考えて、小さめに作ったもの。

だけど結局、冷やかされるのが嫌で紐をつけるところまではいかなかった。

これは、笹山君の事イメージして作った。

いつも笹山君と居られたら。

そんな事考えながら作った。

今となっては、何で、私はこんな気持ちの悪いものを作ったんだろ。そう思ってしまう。
気持ち悪い私。

馬鹿なのは私。

それでも、私はこのお守りに願いをかけたりしてる。

私は、やっぱり大馬鹿だ。

大馬鹿なんだ。

そう思っていると意識が少しずつ遠ざかっていった。