「とにかく言うだけ言って、あとはもう勢いだよ!じゃ外いるから!」
「ちょ、奈苗、そんなむちゃな!」

真っ暗な教室から奈苗が出て行くと同時に
息を荒げながら走って入ってきた瞬哉が目の前に立っていた。

「わりぃ、部活延びちゃってさ、待った?」
ミーティング終わりで急いで駆けつけてくれたようで
真っ赤な顔して汗まみれになっていた瞬哉。

駆けつけてくれたのに、今更逃げられるはずもなく
困惑していると、
「話しあるんだよな、どした?」