「お前らー、あと2分で予鈴だぞー」


生活指導の太った先生の声を聞きながら私達は校門を潜った。


「よゆー」


私が言うと璃菜は同調するように頷き


「よゆーだよね☆」


私達ふたりは笑い合い、教室へと向かった。


……背後から聞こえる生活指導の先生の騒がしい声を残して。