「……」 そんな、あり得ない。 私に声を掛けてきた彼女は、私を見たまま硬直している。 ・・・そして私も、彼女を見て硬直していた。 「……こ、こんにちは・・・?」 ぎこちなく挨拶すると、私にそっくりなその人はぺこっとお辞儀し、挨拶を返した。 「……私は、ロワ。ロワ=エトワールと申します。」 漸く名前を言うと、彼女は更に驚いた顔になった。