「いいお天気・・・」
愛犬の元へ行くと、彼は嬉しそうに尻尾を振り私に飛び付いてきた。
「んー♪ よしよしフロウ、いい子にしてたー?」
わん!、フロウは元気よく答えると、まるで私を急かすように駆け出した。
「こーら、ちゃんと待ってないとお散歩行かないぞ?」
「庭園内なら自由にフロウを散歩に連れて行っていい」お父様が小さい頃私に決めたことだ。
お父様は私が城外に行くことを許してくれない。
・・・私はもう17だ。
本来なら嫁ぎに行っても可笑しくない。(前イアに行ったら驚かれたけど)
「ねぇ、フロウ。お父様って頑固よね・・・」
くぅん?、フロウは首を傾げると私の頬をぺろっと舐めた。