1曲弾き終えたあたしはおかしいと思ったところを訂正する。

「すっげぇ・・・」

「ホント・・・。さっきの曲は誰の曲?」

「雰囲気的に豊松っぽくなかった?」

「正解☆これ彩菜ちゃんの曲~」

あたしがにっこりと笑って言うと、彩菜ちゃんは微笑んでくれた。

「俺等の曲は!?」

「できてるよ~」

「弾いて!」

「ハイハ~イ」

あたしはもう一度ピアノに向き合うと、今度は琉堂君の曲を弾き始めた。

「さっきと打って変わって明るい曲だな。レパートリー多いな。これは・・・永遠か邏生?」

「琉堂君なんじゃない?」

あたしが弾いてる中で皆は予想を立てていた。