俺はお前のウィークポイント、まあ癖かな?
それが判るから絶対勝てるよ。」
何故か、少し眩しげに目を細めて語る彼。
「日は影ってるけど眩しい?まさか性格の他に目も悪くなった?」
彼の表情の理由。
誰かに聞いた。眩しいじゃない?って言葉通りの意味って聞いた。
あっ誰かじゃ無くて、目の前のコイツに聞いたんだ。言葉通りの意味。
なる程。謎は解けて理由は判ってたけど、彼女はこのままゲームを続けたかった。
…お前ポーカー無理だな俺の前じゃあ、感情だだもれ。ちょっとキツいな…。
「お前さあ、その顔他に見せるなよ…頼むから俺の前だけに…あっやっぱ良いや。絶対、意味考えて考えて、結局判らなくて…絶対俺に聞いてくるだろう。」
質問の意味は判らなかったが、判らない場合質問するのはパターン。だから彼女は頷いた。
「それ、言いたく無いから良いや。」
頭を掻きながら、彼は揺れる影を追った。彼女の白いスカートの影が黒く揺れる。
「まるでお前ってオセロだな」
「オセロ?私陰謀考えるタイプじゃないよ。
白が黒で、黒が白って意味でしょう?結構、知恵付いたから判るよ」
得意気な彼女に少しずつ彼の中で支配性がもたげる。