夜になって鈴は綺羅が言った事が判った。
よくよく考えたら、私達は男女なのだ。
離れて眠れば良いと言っても危険なこの場所で、そう言う訳にも行かず。「綺羅、手を繋いで手が繋がってる範囲内で離れて寝ない。」
よくよく考えて出した案を、綺羅は一言で片付けた。
「ばーか。なら普通に寝るよ…手を繋ぐって…
恥ずいな…つぅかお前
考えて…まあ良いや…早く寝ろ。お前相手に今更だろう。ばーか。」
言われて鈴は意味を理解してなかったが、お前相手には理解出来たので、「うん。判った」
と頷いた。
眠れないかと思ったが、疲れからか、すんなり眠りにおちる鈴。
その様子を横目で見ながら綺羅は溜め息混じりに呟いた。
「ばーか。寝れねぇ」