莉雨Side





兄貴とは同じ部屋。






喧嘩をしても、仕方ないから同じ部屋で寝なくてはいけない。







まだ怒りを抑え切られない俺は何も語らずに蒲団をかぶる。



「ごめんな。
莉雨…」


「何がだよ・」


「お前ら、うらやましかった。
そんなお前らを見てたらちゃんとけじめつけたくなって…」




兄貴の気持ちはわかる。







ただわかりたくなかっただけなんだ。