怒ってる莉雨は怖い。 莉雨は思いっきり莉久さんをにらんだ。 「り…莉雨…!」 「琴音! 相手にすんな。 こんなやつ。 行くぞ。」 そう手をひかれ。 あたしは手を振り払うことも解くこともできなかった。 後ろには莉久さんがいる。 わかってる。 わかってるけど、見れない。 きっと悲しい顔をしてるから。 そんな顔を見たら知らんふりなんてできない。