「…………好き」

小さく小さくつぶやいた。


『俺のが比べもんに
ならねぇくらい潤南のこと
好きだぜ?』

「うん……」

電話の向こうの声は
優しくて
温かくて
全然怒ってなくて。


優しすぎて
涙腺を刺激してくる。