♪♪〜♪
怜音のケータイが鳴る。

「もしもし……」
「あぁ。わかった」


怜音は急に慌てだして
家の鍵を開ける。

「……どうしたの?」

「今から兄貴が来る!
で、ケガしてる女の子も
一緒なんだって。
だから、救急箱用意しとけって」


顔はこっちに向けて
喋っているけど
手は必死に救急箱をさがしている