「…君ってもしかして…」
一番初めに私の言葉に答えたのは、くるくると緩くパーマのかかった茶髪の人。
私は茶髪の人の足に縋り付いて必死に頼み込んだ。
「お願いします…っ!助けて下さい!」
「えっ!?ちょっと落ち着いて貰えるかなあ。」
「何もしませんからっ!お願いですっ…この子をヒロくんを…助けてあげて下さい!」
「なになに…えっ…ウインクキラー…__」
顔がそっくりな二人が茶髪の人の後ろから顔を覗かせる。
その二人は化け物を見る様な瞳をしていた。
「こっち見んなよ、絶対。」
と、片方の人が言うと、もう片方の人も相槌を打ち言った。
「やばいって、絶対殺されちゃうって…ヒョウ、さっさと帰ろうぜ。」
「でも…この男の子…」
茶髪の人は、ヒロくんを見て複雑そうな顔をしてその場を動けずに居た。