うわぁ…これ、すごく綺麗。





私が手に取ったのは、星のピン留め。



金色の綺麗な石が散りばめられていて太陽の光に反射するとキラキラと光る。



暫く私は太陽の光を透かしてピン留めを眺めていた。





「おい、全部揃えたぞ。」






店主さんの声が聞こえ慌ててピン留めを元の位置に戻す。



買おうかと迷ったけれどとても高くて手が出せない。





「ありがとうございます!…すいません…重いですよね…」




袋4つ分の荷物は明らかに重そう。




「あれ…やる。」


「あ…れ……?」




私が首を右に捻ると、"ん"と顎を使ってさっき私が手にしていた星のピン留めの方を指した。