早朝はいくら賑やかな街でもやはり人数は少ない。




そんな少人数の人でさえ、私を一目見た瞬間に顔を真っ青にさせ逃げて行く。




少し傷付くけども、この人達の気持ちも解る。




……私は人の全てを奪ってしまうから。





逃げるのは、当たり前だ。





「気を付けろ____気を付けろ_____」





人々はあの噂を口にする。



噂はあっという間に町中に回り、街を歩く者は居なくなり…物音一つしない不気味さを纏う。




勿論、こんな私を受け入れてくれる店も少ない。



噂も回れば一気にシャッター街と化してしまう。



そんな中、決まって空いている店がある。