「うーー…」 私が中々承諾しない事に不満なのか、唸り出すヒロくん。 すると、いきなり 「すきありっ!」 と言って、私のマントを奪った。 「メガネもっ!」 次に、メガネも奪われてしまった。 一瞬の出来事すぎて呆然としていると、同じくヒロくんも私を見て呆然としていた。 「お姉ちゃん、とっても綺麗だねー…妖精さんみたい。本当だ、噂通りだね、僕、お姉ちゃんに大切なもの奪われちゃった。」 それが、ヒロくんとの出会いだった。