潰れた組の俺は、

何故か生き残り組みの松本さんと

一緒にタクシーに乗り込んだ。


「本郷くん、

もうちょっと起きててよ?

家どこ?」

「……〇〇」

「すいません、運転手さん。

〇〇までお願いします」


飲みすぎた気持ち悪さと

眠気のせいで

意識が遠のいていく。


「本郷くん、

さっき後悔してるって

言ってたわよね?」

「……はい」

「彼女に会いたい?」

「……はい」

「もう、悲しませない?」

「……2度と、悲しませない」