私が家に帰ろうとすると、1台の黒い高級車が止まった。
私のおむかえだ・・・。

はぁ、目立つから来ないでって言ったのに!

仕方なく、私はその高級車に乗った。

「おかえりなさい。翼嬢。」

「ただいま。もう!学校には来ないでって言ったじゃない!!」

「旦那さまが、心配していたので・・・つい。」

「千瀬(ちせ)ったら、お父さんに甘いんだから。」

この運転手の人は佐伯千瀬(さえき ちせ)。落ち着いてて、とっても頼りになる人。

「着きましたよ。」

と、和風の家の前でおろした。

「「「「おかえりなさい!!翼譲!!」」」」

玄関の前で、下っ端たちがあいさつをした。

「ただいまー!!」

そろそろ来るな・・・。

「つーばーき~!!おかえり!!寂しかったよ~(泣)」

「ただいま。お父さん。」

私のお父さん、安崎 誠也(せいや)は、35歳。でも、とってもかっこいいんだ!!
寂しがり屋さんだけど・・・。

「誠也、だめよ?翼が困ってるじゃない。」

この人は、私のお母さん、安崎 真琴(まこと)超美人。

この二人から生まれた私は、どうしてこんなにブスなんだろう。