慎也の気持ちはわからない。 くるみの意図もわからない。 でも…… 確かなのは、 2人の距離は近い、ってことと この場所に 俺はいらない、ってこと。 頭の中は真っ白で ただ、苦しくて…… 俺は 逃げるようにその場から立ち去った――― ……… ……………… ブーッ ブーッ…… その夜、 俺のケータイは鳴り続けていたけど。 ディスプレイを確認することなく 俺は眠りについた。