「ふーん?」


にやけ顔の陽菜乃は全く信じてないみたいだけど。



「気になったなら早目に行動したほうがいいと思うけどなあ!河崎くんも蓮田くんもね。」


それだけ言い残して陽菜乃は楽しそうに去っていた。

あいつ、めっちゃ楽しんでる…!


はあ、とため息を吐いてスクバに教科書を詰める。



教室を出る際に蓮田くんと河崎が話しているのが見えた。


少し気になったけどさすがに盗み聞きなんて質の悪いことはせず、図書館に向かった。