「でもさ〜わたし、あいつだけは好きにならないよ。」



「そうかなあ?」



腕を組んで刺々しい口調で言った。



「あんな軽いの、好きになんないよ。」




それからチャイムが鳴ってまだ納得してなさそうな二人を席に着かせ、次の授業の用意を取るためロッカーへ向かった。



戻るときに何気なく蓮田くんの方を見ると頬杖をついて目を閉じていた。



疲れてるのかな…



そう思ったけど、次の授業の先生が入ってきたのですぐに席に戻った。