三宅は一言も喋らない


「じゃぁ、俺、かよつれて帰るから。
ありがとな!三宅。」


三宅は泣いているようにも見えた。

頷くと、走っていってしまった。

かよは相変わらず震えたまま俺の体にしがみついている。


家に着くとかよをベットに運び、部屋を出ようとすると

「い…かな…いで…」

「かよ……?」

「…そばに…い…て」



俺はかよを抱きしめる。

かよも俺を抱きしめ返す。

泣きまくるかよ。


かよはそのまま眠ってしまった。