あたしは心のどこかで待っていたのかもしれない。
息を切らして、あたしの所に琉斗がきてちゃんと説明してくれることを。
でも、それはあたしの『淡い期待』にしか過ぎなかった。
琉斗はあたしのことなんて嫌いなのかな??
好きだと思っているのはあたしだけなのかな??
琉斗の気持ちが見えないでいる。
いつだって『不安』でしかない。
強がりな言葉で自分を偽ってばかりで本当は泣いてる。
琉斗はなんでそんなにたくさんの女の子と話してばかりなの??
そのとき。
「彩海??」
ふとドアの方を見るとそこには梓紗がいた。
「あれっ??どうしたの??」
「ここでなにしてるの??」
「いつもここで琉斗と話してから一緒に帰るんだ。」
あたしは梓紗に笑いかけながらいった。
しかし、次の梓紗の一言であたしの顔から笑顔は…………消えたんだ。