「カナエ先輩は、きっと結城なら来てくれると思ってスカウトを受け入れたんじゃない?
…きっと、待ってるよ。」
背中に、大きな手が回る。
他の女の子の話してるのは胸がキリキリと痛んでしょうがない。
でも、私の腕の中にいる結城はどこか小さく感じて、抱きしめてないと存在が消えてしまいそう。
「俺らは 大人になれたかな
愛 だなんてわかんねぇけど
これだけは言えるよ 傍に居たい」
今なら、この歌詞分かるよ。
ただ、ただ結城の傍に居たいの。
そんな気持ちを込めて、口ずさんだ。
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