「あんたの親も当然よ!!」



「うるせぇ黙れ。親面すんな。」



チッと伊月は舌打ちをする。


「柚樹といたときとは随分態度が違うわね。」



「"たち"って言えよ。美途が誤解すんだろーが。」



「だって柚樹べったりだったし?」



「知るかよ。」



「それっていつの話?」



私はちょっと不機嫌気味に聞いてみた。



「今年の春だよ。美途がいなくなってすぐだな。」